第34回       お疲れさま! 二本松さん

 だいぶ時間が経ってしまったが、この5月に、長年テニスガーデンの支配人を務められていた二本松さんが退任された。

 2002年2月に前任の郷田さんから引き継ぎ、以来11年という長い年月をクラブの維持と発展のために尽くされた。

 当時、経営的に厳しい状況にあったテニスガーデンを、いくつかのアイディアで蘇生させた。まず、今、皆さんがご覧になっているホームページを清野さんとともに充実させ、魅力的なものにした。このコラムのコーナーも作っていただいた。あまり更新していないので心苦しいが、今のところ続けさせてもらっている。

 また、伊藤こずえさんのアドバイスにより女子の月例大会を立ち上げた。2002年5月から毎月開催しているこの月例大会は、毎回人気だと聞いている。うれしいのは、この大会に出場した何人かの方が会員になっていること。練習する環境としてよかった、アットホームな雰囲気がよかった、あるいは、会費が安かったから、友達がいたからなど、理由はそれぞれだろうが、テニスガーデンに対して何らかの魅力を感じたから会員になったということは間違いない。そういう意味では、きっかけ作りとなったホームページの存在はとても大きい。

 ほかにもさまざまな部分で改良の努力を重ねた結果、我がテニスガーデンは入会待ちのウエイティングが出るほどの人気クラブになった。世の中の景気などに影響され、毎年たくさんのテニスクラブが姿を消していく中で、これは賞賛すべきことである。

 先日、この11年の一番の思い出は何ですかと聞いてみたら、「70歳を過ぎてリーグ戦の一部に昇格できたこと」という答えが返ってきた。シングルスのリーグ戦には今後も出場していくそうだ。確か僕の父親と同い年なはずだから、そう考えると若い! そのバイタリティには本当に頭が下がる。ドロップショット攻撃にますます磨きをかけて、これからも若手を脅かしてほしいと思う。自分も気をつけないと。

 二本松さんのテニス人生はまだまだ続くようですが、ひとつの区切りなので言わせてください。11年間、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました!

                         (2013/8/17)


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