第21回 新しい年、新しい気持ち 年の始まりの高揚した気分が好きだ。何かが始まりそうな予感。これから何をしよう。
どこへ向かおうか。ワクワクした気分になって、大きなエネルギーが動き出しそうな感覚が
ある。
(2011/01/19)
皆さんはどういう気持ちで2011年を迎えただろうか。「今年はサービスを強化する」と
か、「大会で優勝する」とか、「楽しく一年プレーしたい」とか、「体重を減らす!」とか、
いろいろと目標があるかと思います。自分はといえば? 今まで以上にテニスをプレーする
時間を大切にしたいと思う。テニスがプレーできるということに感謝し、一球一球、心を
込めてボールを打ちたいと思う。意味のないボールは打たない。いつだったかウインブル
ドンでの試合で松岡修造氏がマッチポイントを握り、サービスを打つ前、自分が手にして
いるボールに向かって「この一球は絶対無二の一球なり!」と叫んだ(コートを囲んでい
たイギリス人の観客は皆、きょとんとしていた)ことがあったけど、そんな気分。僕の大
好きなミュージシャンのエリック・クラプトンも「自分の演奏に無駄な音はひとつもない」
というようなことを何かのインタビューで言ってたっけ。さすがプロ、と思ったものだが、
自分もそんな気持ちでテニスをやりたい。
これまでは、例えば、「ダブルフォールトを減らしたい」などと具体的な目標があったの
だが、今年はなぜだか、そういう気分。年をとったからかな。
昨年末、ウメザワに誘われてテニスガーデンの方々と飲む機会があったのだが、そこで
何人かの方にこのコラムを楽しみにしていると言われた。やっぱり反応があると単純にう
れしい。ありがとうございます。今年もどうかよろしくお願いします。よ〜し、今年は月
イチの更新を目指すぞ(あくまで目標です)!